AI研修

介護事業者向けAI研修|記録・申し送りの安全な業務実装

編集:inovie株式会社
介護事業者向けAI研修|記録・申し送りの安全な業務実装

更新日:2026年7月12日

介護事業者のAI研修は、介護判断をAIへ任せるためのものではありません。現場メモを記録案へ整理し、職員が事実を確認して確定する流れをつくり、記録・申し送り・家族連絡の負担を減らすことが中心です。

利用者の健康状態、生活歴、家族情報を扱うため、個人情報と安全を研修の最初から業務フローへ組み込みます。

介護現場でAIを使える7つの業務

業務

入力資料

AIに任せる範囲

職員の承認点

サービス提供記録

現場メモ、ケアプラン、記録様式

文章整理、項目への分類

観察事実、時刻、実施内容

申し送り

当日記録、注意事項

要点抽出、担当別整理

緊急度、伝達漏れ、対象者

家族連絡文

日々の記録、連絡方針

読みやすい下書き

共有範囲、健康情報、表現

会議準備

モニタリング、経過記録

論点と変化の整理

支援方針、本人・家族意向

ヒヤリハット整理

報告書、設備・勤務情報

発生状況の分類、類似例検索

原因、再発防止策、安全判断

シフト引継ぎ

担当表、業務一覧、注意事項

抜け漏れ候補の提示

人員配置、資格、優先順位

手順検索

施設マニュアル、感染対策手順

該当箇所の提示

文書の版、個別状態への適用

AIが生成した記録をそのまま保存すると、実施していないケアや観察していない状態が混入するおそれがあります。記録者本人が事実と照合して確定します。

研修で実装する介護記録フロー

  1. 入力様式を決める:実施時刻、介助内容、利用者の様子、特記事項を分ける
  2. 参照範囲を限定する:ケアプラン、施設ルール、承認済み用語集だけを使う
  3. AIが記録案を整理する:事実と推測を分け、不足項目を質問として返す
  4. 記録した職員が確認する:現場で観察した内容と一致するか照合する
  5. 責任者が必要箇所を確認する:事故、状態変化、医療連携が必要な事項を判断する
  6. 介護記録と申し送りへ確定する:承認後の文章だけを正式記録へ反映する

音声メモを使う場合も、他の利用者名や周囲の会話が入らない環境、端末の保存先、削除方法を決めます。

AIに任せない判断と個人情報の注意

厚生労働省・個人情報保護委員会の医療・介護関係事業者向け個人情報ガイダンスは2026年4月1日に改正されています。ケアプラン、介護サービス計画、提供したサービス内容、事故記録などは個人情報の例として示されています。

本番利用では、同ガイダンスと自社の情報セキュリティ規程に照らし、アクセス権、認証、端末、外部サービスへの送信、ログ、バックアップ、インシデント対応を事業所のシステムと合わせて確認します。

次の判断はAIへ確定させません。

  • ケアプラン、支援方針、サービス内容の最終決定
  • 体調変化への対応、医療職への連絡、救急要請
  • 転倒・誤薬・虐待疑いなどの事故・緊急判断
  • 食事、服薬、移乗など個別状態に関わる安全判断
  • 要介護認定、請求、加算要件の最終確認
  • 家族・他機関へ共有する情報範囲の決定

要配慮個人情報を含む可能性が高いため、「氏名だけ消せばよい」とは限りません。生活歴、疾患、住所、家族関係の組み合わせで個人を識別できる場合があります。研修は架空ケースで行い、本番環境は利用目的と安全管理を確認します。

介護事業者向けAI研修カリキュラム

内容

成果物

1

生成AIの限界、個人情報、記録責任

入力禁止情報、利用ルール

2

記録・申し送り・家族連絡の業務棚卸し

優先業務マップ

3

記録を入力・整理・確認・保存へ分解

業務設計書、承認表

4

架空のケアプランとメモで記録AIを試作

自社様式の記録案AI

5

情報不足、状態変化、事故記載をテスト

テスト仕様、停止条件

6

現場試用と振り返り

運用ガイド、改善台帳

成果物には、入力様式、AIの参照資料、職員確認チェック、責任者へ上げる条件、誤出力時の停止手順を含めます。研修全体の組み方はAI研修カリキュラム例を参考にしてください。

効果を測るKPI

  • 現場メモから記録確定までの時間
  • 必須項目の欠落と差し戻し件数
  • 事実と異なる生成文の検出件数
  • 申し送りで再確認が必要になった件数
  • 承認済みフローの利用率
  • 職員がテストや参照資料を改善した回数

時間短縮だけでなく、記録の正確性と伝達漏れを同時に見ます。測定の設計はAI研修の効果測定と定着で詳しく解説しています。

よくある質問

AIにケアプランを作らせられますか?

論点整理や文章の下書きには使えますが、本人・家族の意向や専門職の評価を踏まえた最終決定は担当者が行います。

介護記録を外部の生成AIへ入力してよいですか?

無条件には入力できません。利用目的、サービス契約、保存・学習設定、アクセス権、委託関係、事業所規程を確認してください。研修では架空・匿名化データを使います。

音声入力と組み合わせられますか?

可能ですが、録音の範囲、周囲の会話、端末保存、転送、削除、職員による確認を設計する必要があります。

職員のIT経験が少なくても参加できますか?

普段の現場メモと記録様式から始めれば進められます。プロンプトの暗記より、事実と推測を分けて確認する練習を重視します。

施設の記録業務を一つ安全に実装する

inovieでは、通所・訪問・施設などサービス形態と記録様式を確認し、対象業務を選びます。AIに介護判断を任せず、職員の確認と責任者へのエスカレーションを含むフローを研修内で試作します。

介護事業者向けAI研修を相談する

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