Q21.ワークフローオーケストレーションは、エージェント設計で何を担いますか?
回答
エージェント単体の推論ループと、業務全体の順序・分岐・待ち・再試行を制御する層です。複数システムを跨ぐ処理では、オーケストレーターが「いつ・どのエージェント/APIを呼ぶか」を決め、エージェントは各ステップの判断に専念します。
ワークフローオーケストレーションは、DAG(有向非巡回グラフ)やステートマシンで表現されることが多く、条件分岐、並列処理、タイムアウト、補償トランザクション(ロールバック)を担います。エージェントにすべてを任せると、無限ループや順序ミスが起きやすいため、確定的な部分(承認待ち、ファイル変換、DB更新)はワークフロー側に置き、曖昧な判断だけをエージェントに渡す分業が有効です。実装選択肢は、TemporalやStep Functionsなどのワークフローエンジン、LangGraphのようなグラフ型エージェントフレーム、自社のジョブキュー+状態DBなどがあります。監視では、ステップごとの成功率、滞留時間、再試行回数を可視化し、ボトルネックを人かAIかで切り分けます。
- ●確定的処理はワークフロー、曖昧判断はエージェント
- ●分岐・並列・タイムアウト・再試行を明示制御
- ●ステップ単位の監視でボトルネックを特定