Q4.AI投資のROI(投資対効果)は、どのフレームワークで算出すればよいですか?
回答
「便益(時間削減・エラー減・売上増)− コスト(構築+運用)」を同じ期間・同じ粒度で揃え、NPVまたはIRRで見るのが基本です。便益は保守的な仮定(利用率50%など)で2シナリオ作ると議論が健全になります。
ROIの失敗パターンは、便益を「理論上の全社展開100%」で計算し、コストはPoCだけ載せることです。実務では、ベースライン(現状の工数・エラー率)を先に計測し、パイロット実績から便益を外挿します。便益の種類は、(1) コスト削減(工数、外注、クレーム対応)、(2) 収益増(リード転換、単価、リテンション)、(3) リスク低減(コンプライアンス、情報漏えい回避)に分類すると漏れが減ります。非財務便益(従業員満足、意思決定速度)は別表にし、投資判断の補助指標にします。CFO向けには、感度分析(利用率・単価・処理件数が±20%動いた場合)を添えると承認が通りやすくなります。
- ●分子: 定量化できる便益のみ(工数×時給換算、エラーコスト)
- ●分母: TCO(初期+3年ランニング+内製人件按分)
- ●出力: ROI%、NPV、IRR、損益分岐の処理件数