Q16.PoCが失敗したとき、会社は具体的に何を失いますか?
回答
直接損(開発費・データ整備費)に加え、機会損失(他案件への遅延)、信頼損失(現場・経営のAI疲れ)、ナレッジの散逸(属人化した試行錯誤)が残ります。失敗コストを事前に明示すると、Go/NoGo判断が冷静になります。
PoC失敗の会計上の損失は、sunk cost として費用計上されますが、組織的には「次の予算承認が厳しくなる」影響の方が大きいことが多いです。失敗原因の典型は、成功基準の曖昧さ、本番データ未使用、運用責任者不在、便益測定なしです。失敗を資産に変えるには、再現可能な評価レポート、使えるデータセット、避けるべきアーキテクチャの教訓をドキュメント化します。経営向けには「失敗したPoC 1件のコスト=同等の本番案件0.3件分の学習」など、ポートフォリオ思考で説明すると、過度なリスク回避にも過度な赌博にも偏らないバランスを取れます。
- ●直接: 外注費、内製工数、データ、インフラ
- ●間接: 機会損失、モラル低下、ガバナンス強化による速度低下
- ●対策: 終了時レビュー、ナレッジベース化、小さく早く切る基準