Q3.AIプロダクトの技術スタック選定で、何を先に決めるべきですか?
回答
モデルAPIより先に、データの置き場所・権限境界・統合先(既存SaaS/自社基盤)を決めます。その上で、オーケストレーション層と観測基盤を選ぶのが順序として安定します。
スタック選定で揉めやすいのは、「どのLLMが一番か」ではなく、「社内データをどこまでアプリが触れるか」です。クラウドのリージョン、VPC、シークレット管理、既存の認証(SSO)との整合を先に固めます。次に、RAGならベクトルDBとETL、エージェントならツール呼び出しと状態管理のライブラリを選びます。モデルは入れ替え可能な抽象化(プロバイダ切り替え、フォールバック)を前提にし、ベンダーロックインを避けます。小規模チームでは、LangChain等のフレームワークより、薄い自前ラッパー+明確なモジュール境界の方が長期的に保守しやすい場合もあります。選定理由は「流行」ではなく、チームのスキル、SLA、コストモデルで文書化してください。
- ●先に決める: データ所在、認証・権限、デプロイ先
- ●中間層: RAG/エージェントのオーケストレーションと状態管理
- ●モデル: 抽象化とフォールバックを前提に選ぶ
フレームワーク導入は、チームがデバッグできる深さまでに留める判断も有効です。